2016年4月30日土曜日

シベリアンハスキー

家の犬はシベリアンハスキーという犬種なのですが、90年代にブームが起こりました。 ちょうどそのとき家では飼っていた秋田犬をなくし、悲しさと喪失感に襲われました。 そこで、新たに犬を飼おうということでハスキーの男の子を飼うことになったのです。 彼は眼がブルーで美男子というかちょぴりコワモテでした。 ですが、見た目に反して、かなり甘えん坊で優しい性格でした。 

その当時、ブームの裏で、ハスキーを飼いきれなくなり、山に捨てるという行為が社会問題になりました。 そういった行為をした人たちは「ハスキーは馬鹿で飼いきれない」ということで犬を捨てたのです。
しかし、シベリアンハスキーは決してバカな犬ではありませんし、むしろ賢いほうだと思います。 非常に状況判断能力に長け、芸もすぐに覚えますし、性格もおとなしい。 

ですが、決して飼いやすい犬とは言えません。 少なくとも最初に飼うのに適した犬ではありません。 彼らはもともとそりを引く仕事をしていた犬なのです。 なので散歩が大好きで、強くリードを引っ張ることがあります。 また、自我が強く、自分が嫌だと思ったことはやりません。 つまりは、例えばレトリバーやシェパードなどと比べるとあまり従順ではないということです。 

しかし、従順=頭がいいということにはなりません。 ハスキーももちろん基本的には従順な犬です。 食べ物も「待て」といえばOKが出るまでひたすら待ちます。 シベリアンハスキーは例えるなら猫っぽい犬なのです。 ハスキーを飼う人は次もハスキーという人が多いようで、その猫と犬の両方の性格を持つところ(=人間的なんじゃないかな?)に惹かれるのじゃないかなと最近思っています。

今飼っている子は女の子で、前飼っていた子よりも賢い分、少しわがままなところがあります。 でも、とても優しいいい子です。 

身勝手な理由で犬を捨てた人は犬を飼う資格が無い、飼い主として失格であり、自分を恥じるべきだと思います。 今でも「ハスキーは頭が悪い」という誤解が残っているのは残念なことです。 しかし、その誤解によって身勝手な飼い主に捨てられるリスクが減るのなら、それでもいいのかななんて思えるようになりました。

0 件のコメント:

コメントを投稿